自分と重なる
Tさんは、出社後にコーヒーを飲むことが日課になっています。
ある朝、社内のコーヒーサーバーから淹れたてのコーヒーを一口飲むと、いつもより薄味になっていることに腹を立てました。
とっさに〈今日は誰が淹れたんだ。朝の楽しみが台無しじゃないか〉と淹れた人に対しての不満が募っていきました。しかし、同僚が同じコーヒーを飲んだ際に、「今日のコーヒーもとてもおいしい」と言ったのです。
それを聞いたTさんは、同僚の言葉で自分の新入社員時代の失敗を思い出しました。それは、会社で初めてコーヒーを淹れた時、水の分量を間違えて薄味になってしまったのですが、上司から優しくなぐさめられたのです。
その後、上司がTさんにおいしいコーヒーを淹れてくれました。当時のことを思い出したTさんは、コーヒーを淹れた人を責めていたことを反省しました。
失敗した相手を責めるのではなく、やり方を丁寧に説明し、自ら率先して手本をみせることが、相手の成長につながっていくのではないでしょうか。今日の心がけ◆謙虚な心で接しましょう
(出典:職場の教養 2022年5月号)
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